日本の洗濯事情 |

初めに多くの日本在住外国人を困惑させる日本の洗濯乾燥機。

日本の一般家庭では洗濯機で洗濯物を乾燥させる家庭は少数派のようです。実際、日本製の洗濯乾燥機は海外製のものと比べると乾燥力は弱いように思います。背景として、日本人にとって「洗濯物を干す」という家事は古くから存在しており、今でも多くの人が洗濯機の乾燥機能に頼ることなくベランダ、浴室乾燥機、部屋干しなど、一旦洗濯機で洗った洗濯物を広げて干す作業を日々行っています。海外のように乾燥機が普及しない要因として、（洗濯機と乾燥機を両方置くことが難しいという）スペースの問題、日本の大気が比較的きれいなこと、環境への配慮、電気代、洋服が傷みやすくなるとの懸念などが挙げられるようです。

日本について一通り調べてから来日したという外国人の方でも、こうした洗濯事情については実際に暮らしてみて初めて認識したという方もいらっしゃいます。洗い～乾燥まで全て自動的に行える海外の環境から考えると、日本式の洗濯は大変時間がかかり、骨の折れる作業です。洗濯物を広げて干すこと自体、あまり経験のない方もいらっしゃいます。このような方には、浴室乾燥機についてご説明しています。最近のアパートやマンションには備え付けとなっていることの多い機能ですが、浴室の外のパネルを見ただけでは機能や使い方が分からない方も多いです。浴室乾燥機を利用すれば、干すという手間があることには変わりませんが、大気の汚れ、花粉、PM2.5などの心配もなく比較的短時間で完全に洋服を乾かすことができます。